火災報知機の一般家庭の住宅にも取り付けが法律で義務化されました。このため、我が家でも火災報知機を台所に取り付けていました。
しかし、親が風呂にはいっていたとき、ガスコンロに火をつけたままで、火災報知機が鳴ったのですが、風呂場までは音が微かにしか届かず、また、親は高齢で耳も遠いので、気づかないということがありました。
風呂場から台所は近いし、風呂から上がれば気づくので、そこまで深刻ではありませんでしたが、これが、台所から遠い寝室だった場合は、命に関わる大問題です。
親は高齢で、認知症ではありませんが、だいぶ老化してボケてきたので、コンロの火を消し忘れることもあり、しっかり火災を未然に防ぐ対策をしなければならないと感じるようになり、父の日母の日のプレゼントとして改めて火災報知機を買うことに決めました。
インターネットで調べてみると、火災報知機の設置場所は、寝室と階段と台所とされており、火災を未然に防ぐためではなく、逃げ遅れて死亡しないために設置するものだと書かれています。
しかし、どうせ火災報知機を付けるのなら、火災をできるだけ早期に発見し、できれば未然に火災を防いだほうがよくありませんか?大切な家を失ってしまう痛手の大きさを考えると、私は、火災をできれば未然に防きたいと考えました。
そこで、今回、購入したのがワイヤレス連動式の無線で互いの火災報知機が通信して連動している火災報知機のけむり当番です。
親機と子機がセットになっているSHK6902KPを通販で購入しました。親機または子機が火災のけむりを感知したら、親機と子機が無線で連動して、親機、子機ともに火災を知らせてくれるので、離れた部屋の火災の発生を知らせてくれる優れものなのです。
親機と子機がすでに無線の設定が完了した状態なので、改めて設定をする必要はありません。
目次
煙式と熱式の違い
煙式は、文字通りけむりが発生するとけむりを感知して警報を鳴らします。熱式は、温度が高くなるとある温度に達した時点で警報を鳴らします。
消防法では、原則として煙式の設置を定めています。火災発生時には、熱よりも煙のほうが先に発生するので、火災の早期発見には煙式のほうが有効です。
このため、通常は煙式を選択すれば間違いありません。
台所などで調理するときに、発生する湯気や煙で、誤作動するおそれがある場合は、熱式にするケースもありますが、調理場からある程度距離を離して、煙式を取り付ければ、たいていの場合は誤作動を防ぎ、問題は解決してしまいますので、あえて熱式を選択する必要はありません。
今回の目的は、火災報知機で未然に火災を防ぐことなので、火災の早期発見につながる煙式を当然ながら選択したわけです。
子機は最大14台登録可能
親機1台と子機1台では、火災を未然に防ぐという意味では十分に機能しません。けむり当番は、子機を最大14台登録でき、子機を増やすことが可能です。
子機には、煙式のけむり当番と熱式のねつ当番があり、両方を混ぜて登録することも可能です。子機を増やすには、別売りのけむり当番の子機かねつ当番の子機を購入する必要があります。
我が家では、火災を未然に防ぐために火災報知機を取り付けるという目的なので、3台のけむり当番の子機を追加で購入しました。
和室に取り付けるので、和室の天井の木の板の色に合わせたけむり当番の子機(和室色)SHK6420YKPにしました。
今回、我が家に取り付けるのは、
- けむり当番親機
- けむり当番子機
- けむり当番子機(和室色)×3個
になります。
けむり当番親機をもっとも火の元があるキッチンに取りつけて、けむり当番子機をパソコンやテレビなど電子機器の多いリビングに取り付けました。
残りのけむり当番子機(和室色)の1つを冬場に小型の暖房機器を付けて消し忘れやすいトイレに、あとの2つを親の寝室と自分の寝室に取りつけて、就寝中に火災が発生したら知らせてくれるような配置にしました。
天井に取り付けるのが一般的ですが、壁にも取り付けることが可能です。リビングに取り付ける火災報知機は壁に取り付けることにしました。
火災報知機の取り付け場所
取り付け位置の注意点としては、天井に付ける場合は、壁やはりから60cm離さないといけません。エアコンや換気扇がある場合は、エアコンや換気扇の風の吹き出し口から1.5m以上離さないといけません。
壁面の取り付ける場合は、天井から15cmから50cm離し、壁から60cm以上離して取り付けます。
けむり当番の付属品
けむり当番の説明書類を除く付属品は、親機、子機ともに
- 取付用木ネジ(3.5×25mm)2本
- 石こうボード用取付プラグ 2本
- 専用リチウム電池 1個
が入っています。
けむり当番親機+子機(SHK6902KP)
けむり当番子機(SHK6420YKP)
木製の天井や壁に取り付ける木ネジのほかに、石こう製の天井や壁にも取り付けられる石こうボード用取付プラグも付属しています。
電池は、専用のリチウム電池なので、市販のアルカリ電池などは使えません。電池寿命は約10年もちますので、頻繁に変える必要はないので、専用電池を準備するのもそれほど面倒ではありません。
専用リチウム電池の取り付け方法
けむり当番の裏ふたを軽く回してはずし、電池コネクタに書いてある色に合わせて、向きを間違わないように、専用リチウム電池のコードのコネクタ部を挿入して差し込みます。専用リチウム電池を、電池収納部の穴の中に格納します。
実際にリチウム電池を取り付けるとこんな感じになります。
簡単!親機に子機を登録の仕方
けむり当番の裏面にある「登録」ボタンを使います。親機の「登録」ボタンを押しながら、子機の「登録」ボタンを押し続けます。登録されると、「登録しました。子機2台です。」と鳴るので、親機と子機の「登録」ボタンを離してOKです。
これを登録する子機台数分繰り返します。登録ボタンを押すだけなので、とても簡単にワイヤレス連動の設定をすることができます。
けむり当番の仕様
火災警報機の重さ 約120g(専用リチウム電池含む)
(ねつ当番[SHK6620P]は、約105g(専用リチウム電池含む))
火災警報器の音量 1mにて70デシベル以上(検定基準)
設置場所 天井面・壁面
けむり当番の取り付け方法
けむり当番裏面の取り付けベースを天井または壁面に取付用木ネジでとめます。(石こうの場合は、石こうボード用取付プラグも使用します)
取り付けベースを天井または壁面の取り付けたら、本体を取り付けベースにまわして固定したら終了です。詳しい説明は、付属の取扱説明書に書かれていますので、わからないときは読めばわかります。
実際にけむり当番を取り付けたら、こんな感じになります^^
けむり当番(和室色)では、こんな感じになります。木目の色に近いので、和室に合う色合いになっています。
すべての親機・子機の取り付けが終わったら、どれか1つの火災報知機のひもを引っぱって(またはボタンを押して)、火災報知機どうしが無線でワイヤレス連動しているかを確認します。
すべての火災報知器で音が鳴っているのを確認できればOKです。かなり取り付けは簡単なので、誰でもできると思います。
まとめ
これで、けむり当番をキッチン、リビング、寝室、トイレに設置しました。今まであった単独型の火災報知機を洗面所とこたつのある部屋に付けたので、ほぼ我が家の各部屋に火災報知機が付いたことになります。
また、けむり当番は無線でワイヤレス連動しているので、ほかの部屋で火災が発生しても知らせてくれるので、火災の早期発見につながり、火災を未然に防ぐ確率を格段に上げてくれたと思います。
ただし、完璧というのはありえないので、日頃から火の元を確認し、火の用心をしっかりすることが重要です。価格はそこそこしますが、1度取り付けてしまえば、故障しない限りは長く使うものなので、コスパはそこまで悪くないと思いました。
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