一般家庭の住宅にも火災報知器の設置が法律で義務化されました。このため、我が家でも住宅用の火災報知器を自宅に取り付けることにしました!
今までは単独の火災報知器を台所に取り付けていました。
親が風呂に入っていたとき、ガスコンロに火をつけたままで、火災報知器が鳴ったことがありました。
しかし、風呂場までは音が微かにしか届かず、また、親は高齢で耳も遠いので、気づかないという事態が発生しました。
風呂場から台所は近かったため、風呂から上がれば気づいたので、そこまで深刻ではありませんでしたが、これが、台所から遠い寝室だった場合は、命に関わる大問題です。
親は高齢で物忘れもし始めてきているので、コンロの火を消し忘れることもあり、しっかり火災を未然に防ぐ対策をしなければならないと思い立ちました。
そこで、父の日母の日のプレゼントとして改めて家庭用のワイヤレス連動型の火災報知器を買うことにしました。
目次
火災報知器 ワイヤレス連動型とは?
火災報知器のワイヤレス連動型とは、複数の火災報知器が無線通信でつながり、1つの報知器が火災を感知すると、連動して他のすべての報知器も警報を発する仕組みを持つタイプの火災報知器です。
これにより、たとえば2階の寝室で火災が発生した際に、1階のキッチンにいる家族にもすぐに警報が届き、早期避難が可能になります。
従来の火災報知器は、火災を感知した機器だけが鳴る「単独型」が主流でしたが、家の中で離れた部屋にいると警報に気づかない危険性がありました。
これに対しワイヤレス連動型は、建物全体で同時に警報を鳴らすことで、家族全員に迅速に火災の発生を知らせることができ、安全性が大きく向上します。
また、ワイヤレス連動型は配線工事が不要なため、後付けでの設置も比較的簡単に行えます。設置後も定期的に動作確認や電池交換を行うことで、長く安心して使用することができます。
家庭用ワイヤレス連動型火災報知器の設置場所は?
家庭用ワイヤレス連動型火災報知器を効果的に設置するためには、火災の発見を早め、家族全員に素早く警報を届けることを意識した場所選びが重要です。
まず基本として、住宅用火災警報器の設置が義務付けられているのは「寝室」や「階段上部」など、人が就寝中に火災が発生しても気付きにくい場所です。
特に2階建て以上の住宅では、各階の階段付近に設置することが推奨されています。
ワイヤレス連動型の場合、これらの設置義務のある場所に加えて、リビングやキッチン、廊下などにも追加で設置することで、より広い範囲をカバーできます。
例えば、キッチンは火元になりやすいため熱式タイプの報知器を設置し、寝室や廊下には煙式を設置するなど、用途に応じた機器の選定もポイントです。
また、各部屋の天井中央や壁面の上部など、煙や熱が集まりやすい位置に取り付けるのが効果的です。天井から距離を取る、風通しの良すぎる場所や、エアコンの近くなどは避けましょう。
設置後はワイヤレス連動の通信テストも忘れずに行い、定期的な点検と電池交換で常に万全の状態を保つことが大切です。
購入した家庭用ワイヤレス連動型火災報知器はこれ!
そこで、今回、購入したのがワイヤレス連動式の無線で互いの火災報知器が通信して連動して火災を知らせてくれる火災報知器のパナソニックのけむり当番です。
親機と子機がセットになっているけむり当番を通販で購入しました。
親機または子機が火災のけむりを感知したら、親機と子機が無線で連動して、親機、子機ともに火災を知らせてくれるので、離れた部屋の火災の発生をいち早く気づくことができる優れものなのです。
親機と子機がすでに無線の設定が完了した状態なので、改めて設定をする必要はありません。
煙式と熱式の違い
煙式は、文字通りけむりが発生するとけむりを感知して警報を鳴らします。熱式は、温度が高くなるとある温度に達した時点で警報を鳴らします。
消防法では、原則として煙式の設置を定めています。火災発生時には、熱よりも煙のほうが先に発生するので、火災の早期発見には煙式のほうが有効です。
このため、通常は煙式を選択すれば間違いありません。
台所などで調理するときに、発生する湯気や煙で、誤作動するおそれがある場合があるので、台所では熱式にすることもあります。
調理場からある程度距離を離して、煙式を取り付ければ、たいていの場合は誤作動を防ぎ、問題は解決してしまいますので、設置場所を工夫することで台所でも煙式の設置は可能です。
我が家では、火災報知器で未然に早期に火災を防ぐことを重視したので、火災の早期発見につながる煙式をすべて選択しました。
子機は最大14台登録可能
親機1台と子機1台では、火災を未然に防ぐには十分とは言えません。けむり当番は、子機を最大14台登録でき、子機を増やすことが可能です。
子機には、煙式のけむり当番と熱式のねつ当番があり、両方を混ぜて登録することも可能です。
子機を増やすには、別売りのけむり当番の子機かねつ当番の子機を購入する必要があります。親機に対応した子機を選ぶ必要があるので、確認した上で購入しましょう。
我が家では、火災を未然に防ぐために火災報知器を取り付けるという目的なので、3台のけむり当番の子機を追加で購入しました。
和室に取り付けるので、天井の木の板の色に合わせたけむり当番の和室色の子機にしました。
今回、我が家に取り付けるのは、
- けむり当番親機
- けむり当番子機
- けむり当番子機(和室色)×3個
になります。
けむり当番親機をもっとも火の元があるキッチンに取りつけて、けむり当番子機をパソコンやテレビなど電子機器の多いリビングに取り付けました。
残りのけむり当番子機(和室色)の1つを冬場に小型の暖房機器を付けて消し忘れやすいトイレに、あとの2つを親の寝室と自分の寝室に取りつけて、就寝中に火災が発生したら知らせてくれるような配置にしました。
天井に取り付けるのが一般的ですが、壁にも取り付けることが可能です。リビングに取り付ける火災報知器は壁に取り付けることにしました。
ちなみにキッチンは、人によっては熱式のねつ当番の子機を選択するのもありです。
火災報知器を後付けで自分でつける
ネットで購入して火災報知器のけむり当番が到着してから、後付けで自分で取り付けてみました。
火災報知器の取り付け位置
取り付け位置の注意点としては、天井に付ける場合は、壁やはりから60cm離さないといけません。エアコンや換気扇がある場合は、エアコンや換気扇の風の吹き出し口から1.5m以上離さないといけません。
壁面の取り付ける場合は、天井から15cmから50cm離し、壁から60cm以上離して取り付けます。
けむり当番の付属品
けむり当番の説明書類を除く付属品は、親機、子機ともに
- 取付用木ネジ(3.5×25mm)2本
- 石こうボード用取付プラグ 2本
- 専用リチウム電池 1個
が入っています。
けむり当番親機+子機
けむり当番子機
木製の天井や壁に取り付ける木ネジのほかに、石こう製の天井や壁にも取り付けられる石こうボード用取付プラグも付属しています。
電池は、専用のリチウム電池なので、市販のアルカリ電池などは使えません。
電池寿命は約10年もちますので、頻繁に変える必要はないので、専用電池を準備するのもそれほど面倒ではありません。
専用リチウム電池の取り付け方法
けむり当番の裏ふたを軽く回してはずし、電池コネクタに書いてある色に合わせて、向きを間違わないように、専用リチウム電池のコードのコネクタ部を挿入して差し込みます。
専用リチウム電池を、電池収納部の穴の中に格納します。
簡単!親機に子機を登録の仕方
けむり当番の裏面にある「登録」ボタンを使います。親機の「登録」ボタンを押しながら、子機の「登録」ボタンを押し続けます。
登録されると、「登録しました。子機2台です。」と鳴るので、親機と子機の「登録」ボタンを離してOKです。
これを登録する子機台数分繰り返します。登録ボタンを押すだけなので、とても簡単にワイヤレス連動の設定をすることができます。
けむり当番の取り付け方法
けむり当番裏面の取り付けベースを天井または壁面に取付用木ネジでとめます。(石こうの場合は、石こうボード用取付プラグも使用します)
取り付けベースを天井または壁面の取り付けたら、本体を取り付けベースにまわして固定したら終了です。
詳しい説明は、付属の取扱説明書に書かれていますので、わからないときは読めばわかります。
実際にけむり当番を取り付けたら、こんな感じになります^^
けむり当番(和室色)では、こんな感じになります。木目の色に近いので、和室に合う色合いになっています。
すべての親機・子機の取り付けが終わったら、どれか1つの火災報知器のひもを引っぱって(またはボタンを押して)、火災報知器どうしが無線でワイヤレス連動しているかを確認します。
すべての火災報知器で音が鳴っているのを確認できればOKです。かなり取り付けは簡単なので、誰でもできると思います。
けむり当番の仕様
火災警報機の重さ 約120g(専用リチウム電池含む)
(ねつ当番[SHK6620P]は、約105g(専用リチウム電池含む))
火災警報器の音量 1mにて70デシベル以上(検定基準)
設置場所 天井面・壁面
まとめ
これで、けむり当番をキッチン、リビング、寝室、トイレに設置しました。今まであった単独型の火災報知器を洗面所とこたつのある部屋に付けたので、ほぼ我が家の各部屋に火災報知器が付いたことになります。
また、けむり当番は無線でワイヤレス連動しているので、ほかの部屋で火災が発生しても知らせてくれるので、火災の早期発見につながり、火災を未然に防ぐ確率を格段に上げてくれたと思います。
ただし、完璧というのはありえないので、日頃から火の元を確認し、火の用心をしっかりすることが重要です。
価格はそこそこしますが、1度取り付けてしまえば、故障しない限りは長く使うものなので、コスパはそこまで悪くないと思いました。