アサヒ飲料の『カルピス 3種の乳酸菌 ぐんぐんグルト』の効果として注目されていることは
- 身長が伸びる
- 3種類の乳酸菌
があります。
ぐんぐんグルトを飲めば、本当に身長が伸びるのか?3種類の乳酸菌にどんな効果があるのか?をぐんぐんグルトに含まれている成分から確認していきます。
この記事では、ぐんぐんグルトの効果を確認したあとで、成分と原材料からわかることを考察していきます。
目次
ぐんぐんグルトの効果
ぐんぐんグルトの巷でよく言われる効果を成分から考察していきます。ただし、ぐんぐんグルトは、薬ではなく、あくまでも清涼飲料水になるので、ジュースとしておいしく飲む飲みものです。ここで挙げた効果は保証されるものではなく、また個人差があります。
身長が伸びる
ぐんぐんグルトを飲むと背が伸びたという口コミを見かけます。ぐんぐんグルトを飲むと身長が伸びる効果があるのでしょうか?ぐんぐんグルトがそう言われる根拠としては、カルシウムが含まれているからだと推測されます。カルシウムは、身長を伸ばす栄養素の1つです。
ただし、カルシウムのみを摂取しても身長を伸ばすことはできません。身長を伸ばすには、カルシウム、タンパク質、マグネシウム、亜鉛、アルギニンを中心にバランスよく栄養を摂る必要があります。また、身長が伸びる時期があり、骨端線がある成長期でなければ身長は伸びません。
ぐんぐんグルトを飲めば、背が伸びる栄養素のカルシウムは摂れますが、ぐんぐんグルトのみでは、背は伸びないので、バランスよく栄養素を補っていく必要があります。そのほかにも適度な運動や十分な睡眠も背を伸ばすには必要だということです。
牛乳と比較してみると、牛乳のカルシウム量は100g当たり110mgで、ぐんぐんグルトは20mgと牛乳のほうが5倍あまりカルシウム量は多いです。純粋にカルシウムを摂るということが目的であるなら、牛乳のほうが効果的だということがわかります。
3種類の乳酸菌
ぐんぐんグルトに含まれる乳酸菌の種類は、
- L.ブルガリカス菌
- L.カゼイ菌
- S.サーモフィラス菌
の3種類です。
3つとも代表的な乳酸菌でヨーグルトにも含まれています。乳酸菌は、腸内環境を整え、便秘を改善し、お腹にやさしく、体に良いことが知られています。また、乳酸菌には、花粉症などのアレルギー症状を抑制する効果があります。
ただし、厚生労働省の調べでは、一般医療機関を受診しているアレルギー性鼻炎患者さんを調査したところ、効果ありと判断されている患者さんは30%以下にとどまっています。このため、花粉症の抑制効果には過度な期待はしないほうがいいでしょう。
L.ブルガリカス菌とS.サーモフィラス菌
L.ブルガリカス菌とS.サーモフィラス菌は、ヨーグルトに含まれる最も代表的な乳酸菌です。L.ブルガリカス菌は、乳の中にしか含まれない「乳糖」をえさとしているため、乳製品にのみに生息できる乳酸菌です。
最初に生育の早いS.サーモフィラス菌が、乳の中にあるわずかなアミノ酸やペプチドで増殖していきます。そして、S.サーモフィルス菌が作り出す「蟻酸」(ぎさん)が、L.ブルガリカス菌の生育には必要になるので、この2つの菌は切っても切れない関係と言えます。
さらに、L.ブルガリカス菌が、アミノ酸やペプチドを生成するので、これをS.サーモフィラス菌が増殖するときに利用して相互に増殖を助け合いながら共生していきます。その中で乳酸を多量に生成して、お互いに乳酸の発酵を高めていきます。
乳酸は腸内を酸性に保ってくれるので、酸に弱い悪玉菌を減少させて、結果的に善玉菌を増やすので、腸内の健康を維持してくれます。また、L.ブルガリカス菌はヨーグルトらしい風味の元である「アセトアルデヒド」を多く生成するので、ヨーグルト菌の代表として知られています。
L.ブルガリカス菌(ブルガリア菌)は、腸内環境を整える、便秘を解消する、免疫力を高める、肌をきれいにするという効果があると言われています。
L.ブルガリカス菌もS.サーモフィラス菌も摂取したときに、腸に到達するものもありますが、胃の胃酸や胆汁で腸に到達する前に死んでしまうものもあります。死んでしまったL.ブルガリカス菌やS.サーモフィラス菌は、無駄になるかというと、ほかの乳酸菌のえさになるので、ほかの乳酸菌の増殖を促してくれます。
L.カゼイ菌
別名でヤクルト菌などと呼ばれ、酸性に強いことから胃の胃液や胆汁で死滅することがなく、経口摂取しても腸まで届き、便で排出されるまで生き続けられるという強い生命力のある乳酸菌の一種です。
このため、摂取することで腸の中の善玉乳酸菌を補うことができ、悪玉菌を追い出すことができます。結果として、効果は強くはないものの、整腸効果が期待でき、お腹の調子を整えてくれます。
栄養成分(100mlあたり)
エネルギーは100mlあたり22キロカロリーで、内容量は500mlなので1本あたり110キロカロリーになります。
脂質 0g
炭水化物 5.3g
食塩相当量 0.1g
リン 10g未満
カリウム 約30mg
カフェイン 未測定
カルシウム 約10mg
ぶどう糖 0.9g~2.6g
砂糖は炭水化物になるので、炭水化物の量が砂糖の量の目安になります。清涼飲料水の場合、炭水化物は糖質と食物繊維で構成されていますが、食物繊維は微量なので、糖質は約5g程度と推測できます。
ぐんぐんグルトに含まれる炭水化物の大部分は砂糖だと考えられます。厳密に言えば、砂糖の量と糖質の量は等しくありませんが、おおよその目安としてとらえることができます。
甘味づけは、砂糖と人工甘味料が併用されているので、糖質(≒炭水化物)の量が低めの数値となっています。それでもぐんぐんグルトは、通常のジュースと同様に、糖質も少なからずありますので、飲みすぎると太る原因になりかねません。適度な量を飲むことをおすすめします。
原材料
甘味づけは、砂糖も使われていますが、人工甘味料も使われています。乳酸菌入りなので、乳酸菌飲料が含まれています。
砂糖類(果糖ぶどう糖液糖・砂糖)
乳酸菌飲料
脱脂粉乳
たんぱく質濃縮ホエイパウダー
酸味料
安定剤(大豆多糖類)
香料
グルコン酸カルシウム
甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムK)