サントリーの「伊右衛門 特茶」は、特定保健用食品いわゆるトクホです。このため、健康の維持・増進に役立つことが科学的に証明され、消費者庁に認められた食品になります。つまり、特茶を飲むことで、何かしらの健康面の恩恵を得ることができるというわけです。
その『恩恵』をもたらすものは、特茶に含まれるどんな成分なのか?その有効成分についてこの記事ではクローズアップしていきます。特茶の有効成分は何か?結論から申し上げると、
- ケルセチン
- カフェイン
- カテキン
になります。
それでは、各有効成分のはたらきについて解説しつつ、上記3成分以外の有効成分についても紹介していきます。
目次
ケルセチンのはたらき
特茶は特定保健用食品ですが、そのもととなる成分が酵素処理イソクエルシトリンとして含まれるケルセチン配糖体になります。このケルセチンによって、ラベルにも書かれている『体脂肪を減らすのを助ける』はたらきをしてくれるわけです。
ケルセチンはポリフェノールの一種で、脂質の代謝を改善するはたらきがあり、玉ねぎなどの野菜に多く含まれていることで知られています。そのほかのはたらきとしては、
- 血流を改善する(血圧の上昇を抑える)
- (LDL)コレステロール値を下げる
- 動脈硬化を予防する
- 関節痛を緩和する
- シワやシミを防ぐ
があります。(効能には個人差があり効果を保証するものではありません)
特茶に含まれるケルセチン配糖体の量は、500mlあたり(ペットボトル1本あたり)110mgになります。
カフェインは入ってる?
特茶には、カフェインは入っているのでしょうか?結論から言うと、成分表示に記載があり入っています。
カフェインの量は?
特茶に含まれているカフェインの量は、500mlあたり(ペットボトル1本あたり)90mgになります。コーヒー1杯(150ml)が約60mg含んでいるのと比べると、多く含まれていまるように感じますが、単位あたりの量はそこまで多くはありません。
カフェインのはたらき
次にカフェインのはたらきを見てみます。カフェインの主なはたらきはこちらになります。
- 覚醒作用(眠気を抑える)
- 興奮作用(疲労感を軽減する)
- 血管拡張作用(血流をよくする)
- 利尿作用(老廃物の排出を促す)
カテキンのはたらき
特茶は、本来緑茶であることから、カテキンも含んでいます。その量は、500mlあたり(ペットボトル1本あたり)230mgになります。
カテキンのはたらきをまとめると
- 抗酸化作用(老化・病気の予防)
- 抗ウイルス作用(インフルエンザや風邪のウイルス抑制)
- 抗がん作用
- (LDL)コレステロールを下げる作用
- 血糖の上昇を抑える作用(糖の吸収を抑える)
- 殺菌作用・抗菌作用(食中毒菌やピロリ菌の抑制)
- 虫歯・口臭予防
- 肥満予防(体脂肪が減少)
になります。(効能には個人差があり効果を保証するものではありません)
緑茶の有効成分
特茶には麦茶やジャスミン茶もありますが、ノーマルな特茶では緑茶なので、緑茶の有効成分も含まれていると判断してもよいでしょう。代表的な有効成分だけピックアップします。
テアニン
お茶の旨味成分です。リラックス作用があります。
ビタミンC
抗酸化作用などそのはたらきは多岐にわたります。
食物繊維
抗がん作用(大腸がん)、血中コレステロール低下作用・血圧上昇抑制などのはたらきがあります。
ミネラル類
カリウム、カルシウム、リン、マンガンなどが含まれています。はたらきとしては、大まかに言うと体の調節作用になります。
まとめ
特茶(緑茶)の有効成分には、ケルセチン、カフェイン、カテキンの3成分があります。さらに、緑茶なので緑茶の有効成分も含まれていると判断できます。トクホのはたらきでもある『体脂肪を減らすのを助ける』のほかにも、さまざまな有効成分があることもわかったので、それぞれのはたらきも期待できますね。