キリンビバレッジのキリンレモンとアサヒ飲料の三ツ矢サイダーは両者ともにメーカーを代表する炭酸飲料で、味も似ていることからくらべられることも少なくありません。
この記事では、キリンレモンとアサヒ飲料の違いをさまざまな角度から比較していきます。記事を読むことでキリンレモンと三ツ矢サイダーの似ているところや違うところを明らかにしていきます。
いつもたくさんの食料品や飲料を扱っているスーパー店員のコチコチが調査しました。
目次
キリンレモン VS 三ツ矢サイダー 色や味の違い
色は両者ともに無色透明の炭酸飲料なので見た目は同じです。香りは、キリンレモンはやはりレモンの香りがして、三ツ矢サイダーはサイダーっぽい甘い香りがします。
キリンレモンと三ツ矢サイダーを飲み比べてみると、キリンレモンはレモン味の炭酸飲料で三ツ矢サイダーは甘いサイダー味です。確かに両者ともに味が似ている部分がありますが、キリンレモンのほうがレモン味がして酸味が強いと言えます。
例えるなら、キリンレモンがレモンスカッシュ味で、三ツ矢サイダーがそのままですがサイダー味と言うことができるでしょう。何度も飲み比べれば比べるほど味は似ていますが、キリンレモンからレモン味をなくすと、三ツ矢サイダーになるにではと感じました。
炭酸の強さもだいたい同じくらいで、後味の余韻が少し違うかなと思いました。
発売日・出荷本数
キリンレモンの発売日は1928年3月16日、三ツ矢サイダーの発売日が1884年(月日は不明)で両者ともに古い歴史を持っていますが、三ツ矢サイダーのほうがキリンレモンより昔から存在していたことがわかります。
売上は三ツ矢サイダーが年間約4千万ケース売れるのに対し、キリンレモンは約5百万ケースと圧倒的に三ツ矢サイダーのほうが売上があります。これは、アサヒ飲料は三ツ矢サイダーを主力商品として育ててきた結果であり、キリンビバレッジはキリンレモンより他の商品を主力として育ててきた経緯があります。
キリンレモン VS 三ツ矢サイダー 原材料
キリンレモンと三ツ矢サイダーの原材料を比較してみましょう。
キリンレモン 原材料 | 三ツ矢サイダー 原材料 |
---|---|
果糖ぶどう糖液糖 (国内製造) | 果糖ぶどう糖液糖 (国内製造) |
砂糖 | 砂糖 |
炭酸 | 炭酸 |
香料 | 香料 |
酸味料 | 酸味料 |
レモンエキス | |
炭酸水素ナトリウム |
原材料を比較すると、キリンレモンには、レモンエキスと炭酸水素ナトリウムが入っていて、三ツ矢サイダーには入っていません。味を比較したときと同様に、レモンエキスでレモンの風味があるかないかの違いがあることがわかります。
炭酸水素ナトリウムは、いわゆる重曹で炭酸水の素となる成分です。炭酸の質がキリンレモンと三ツ矢サイダーでは、微妙に違うことが原材料からわかります。
炭酸飲料のようなジュースの味は、酸味料と香料によるところが大きいので、キリンレモンと三ツ矢サイダーの違いは酸味料と香料の成分の違いに起因するところもありますが、原材料からはその詳細をつかむことはできません。
キリンレモン VS 三ツ矢サイダー 栄養成分
栄養成分(100mlあたり) | キリンレモン | 三ツ矢サイダー |
---|---|---|
エネルギー | 34キロカロリー | 42キロカロリー |
たんぱく質 | 0グラム | 0グラム |
脂質 | 0グラム | 0グラム |
炭水化物 | 8.6グラム | 11グラム |
食塩相当量 | 0.06グラム | 0.02グラム |
リン | 検出せず | 1mg未満 |
カリウム | 検出せず | 1mg未満 |
カロリーはキリンレモンより三ツ矢サイダーのほうが高いことがわかります。糖質の量は、炭水化物の大部分が糖質で構成されているので、炭水化物の量が多い三ツ矢サイダーのほうが糖質が多いことがわかります。
まとめると、三ツ矢サイダーのほうがキリンレモンよりカロリーも糖質も高い飲み物だということが言えます。
さいごに
キリンレモンと三ツ矢サイダーは、味は似ているものの、レモンの酸味がキリンレモンのほうが強いところが違いであることがわかりました。また、三ツ矢サイダーのほうが、歴史が古く出荷本数も多いです。
また、両者ともに使っている水へのこだわりが強いです。キリンレモンは、混じりっけのない純粋使用であるのに対して、三ツ矢サイダーは、念入りにろ過された一定範囲内に水の硬度を調整した磨かれた水を使用しています。
キリンレモン VS 三ツ矢サイダーで両者を比較しつつ違いを見てきました。両者ともに、長年愛され続けている甲乙つけがたい炭酸飲料だと思います。