インフルエンザにかかると高熱がでるため、通常より多くの水分が体外に出てしまいます。また、あたたかくして寝ていると汗もかきますので、こまめな水分補給が大切です。水分補給をする際のポイントは次のとおりです。
- ミネラルを含む飲みものを飲む
- 1回にたくさん飲み過ぎない
- 少量を少しずつ時間をかけて飲む
- 冷たすぎる飲みものは避ける
では、実際にインフルエンザにかかったときに水分補給をするときのおすすめの飲み物を確認していきましょう。
目次
ポカリスエット
水分補給の代表格といってよいポカリスエットです。飲む点滴とも言われるほどで、体液に近い成分であることから、すばやく体内に吸収されるスポーツドリンクです。ミネラル分もしっかり含まれていて、インフルエンザに適した飲み物といえます。
水分補給にポカリスエットをすすめる医者もいるくらいです。冷やして飲むとおいしいですが、冷たすぎると胃腸に負担をかけるので、弱っている胃腸のためにも、常温で飲むのがよいです。生理食塩水に近く、発汗時の水分補給の効率がよいと言われています。
アクエリアス
ポカリスエットに並ぶスポーツドリンクの代表格のアクエリアスです。最近では、ポカリスエットではなく、アクエリアスをすすめる医者もいるという話です。ポカリスエットとの違いは、ポカリスエットは、水分補給に特化しているのに対し、アクエリアスは、アミノ酸やクエン酸を含んでいるので、疲労回復によいとされます。
インフルエンザで体力を奪われたときに、飲むと水分補給しながら疲労を軽減してくれます。ミネラルも含んでいて、インフルエンザに適しています。こちらも冷やしたほうがおいしいですが、常温で少量ずつ時間をかけて飲むことをおすすめします。
経口補水液 OS-1
経口補水液は体液とほぼ同じ浸透圧で作れているので、ポカリスエットよりもより飲む点滴に近く、水分の吸収率や吸収速度にとても優れています。ただし、病者用食品で医療用に近く、1日の摂取量の目安がありますので、飲み過ぎることもよくありません。
経口補水液は、軽度から中度の脱水症状のときに飲むために作られています。そのため、睡眠からの起床時や発汗後の喉がカラカラの脱水状態のときに、ピンポイントで飲むのに適しています。そのほかの飲み物と併用しながら水分補給するのが、上手な飲み方です。
アクエリアス 経口補水液
経口補水液なので、アクエリアス(スポーツドリンク)よりも電解質(ナトリウム、カリウム)濃度が高い組成になっています。また、アクエリアスよりも水分がすばやく吸収されます。OS-1とは違って、病者用食品ではなく、清涼飲料水です。
普通に飲むことができますが、疾患があったり乳幼児の場合は、医師に相談してほしいということでした。清涼飲料水なので、摂取量の目安は設けられていませんが、当然、飲み過ぎもよくありませんので、適量を少しずつ飲んでください。平常時にも飲めますが、脱水時や発汗時の水分補給に適した飲み物です。
白湯
経口補水液やスポーツドリンクには、少なからず糖質も含まれています。なので、たくさん飲んだり、飲み続けたりするには、あまり適してはいません。そういうときは、白湯を飲むのがよいです。白湯とは、要は水を沸騰させたもので、水道水の不純物を取り除くために、10分から15分程度沸騰させ続けた後に冷ましたものです。
ジュースは、糖分の摂りすぎになりますし、牛乳は、消化が悪く胃に負担をかけるので、何も含まない白湯が、オーソドックスに水分補給に適しているというわけです。ただ、白湯が理想ではありますが、ぬるめのお湯でも十分なので、煮沸が面倒ならお湯でも構わないと考えます。
お茶
白湯では、味気ないという人は、お茶でもかまいません。お茶も糖分を含んでいませんし、余計なものが含まれていないので、水分補給をするのに適しています。飲むときは、温めてから飲むようにすれば、胃に負担がかからずに飲めます。
食事からでも水分補給ができる
水分補給は、飲み物からだけではなく、食事からも摂ることができます。代表的なものとしては、おかゆが上げられます。そのほかにも、うどんやフルーツからも摂ることができます。フルーツは、胃に負担がかかるようであれば、すりおろしたり、ミキサーにかけたりするとよいです。
まとめ
インフルエンザにかかったときの水分補給におすすめの飲み物を紹介してきました。これが、おすすめというよりは、時と場合によって使い分け、併用していくのがよいです。脱水時や発汗時には、経口補水液を飲み、平常時には、スポーツドリンクで水分補給をして、胃が疲れてきたり、糖分を摂りすぎてきたら、白湯やお茶を飲むようにしましょう。
白湯やお茶はミネラル分を含んでいないので、それを補う点からも経口補水液やスポーツドリンクとの併用がおすすめです。また、食事からも水分を補給することができます。いろいろなメニューをうまく組み合わせながら、上手に水分補給をするとよいですね。いろいろな水分の摂り方をすることで、バランスよく水分補給ができるだけでなく、飽きがこないという効果もあります。
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