家具や机などの木製品や木材にシールが貼られているときに、木製品や木材からシールをはがしたいときってありますよね。できることなら簡単にきれいにシールをはがしたいものです。この記事では、木製品や木材のシールをはがす方法を解説します。
その方法とは?
- ハンドクリームではがす
- お酢を使ってはがす
- アルコールを使ってはがす
の3つです。
それぞれの方法についてさらに詳しく解説し、各アイテムを使ったシールのはがし方を説明していきます。そして、この3つの方法でもはがせない頑固なシールをはがすことができる、木製品や木材にも使えるシール剥がし専用のシール剥がし剤も2つ紹介します。
目次
木製品や木材のシール剥がしの方法3選
木製品や木材に貼られているシール剥がしの方法と使えるアイテムを解説していきます。シールをはがすときに、ここで取り上げたアイテムを使ってもいまいちシールのはがれが悪いこともあります。そのときは、ドライヤーを併用してシールをあたためて、粘着力をさらに弱めてはがしてみてください。
ハンドクリームではがす
ハンドクリームをシールが貼られた木製品や木材に塗りこむと、ハンドクリームに含まれる油分がシールの粘着力を弱めてはがれやすくしてくれます。可能なら水っぽいハンドクリームのほうが、シールに浸透しやすく剥がれやすさがアップします。また、ハンドクリームの油分が浸透しやすい紙のシールのほうが効果があります。
シール剥がしの方法
1.シールにクリームをたっぷり塗ります。
2.しばらく(10分程度)置きます。
3.ゆっくりシールを剥がします。
お酢を使ってはがす
調理で使うお酢もシールをはがすアイテムとして使えます。お酢に含まれている酸がシールの粘着力を弱くするはたらきをします。お酢がシールの粘着剤まで達すると、お酢に含まれている酸がシールの粘着部を溶かしてはがれやすくしてくれます。木製品や木材に貼られているシールに使うことで素材を傷めずにはがせるようになります。
シール剥がしの方法
1.綿、ティッシュ、キッチンペーパーなどにしっかりお酢を染みこませます。
2.お酢を染みこませたらシールの上にかぶせます。
3.その上からラップをして10分~20分ほど放置します。
4.お酢が浸透するので、ゆっくりシールを剥がします。
(お湯を使ってスポンジで剥がすとより剥がれやすくなります)
アルコールではがす
たいていのご家庭には、消毒用のアルコールを置いてあると思います。この中に含まれるエタノールがシールの粘着力を弱めてはがしやすくしてくれます。ただ、やや強めの液体なので、木製品や木材に塗装がある場合は、目立たないところでしっかりテストしてから使うようにしましょう。
シール剥がしの方法
1.アルコールをシールにかけます。
2.10秒ほど置きます。
3.シールをゆっくり剥がします。
シールをはがしたあとのベタベタをとる
シールをはがしてみたけど、完全にきれいにとれず、糊残りでベタベタが残ってしまうことがあります。このときに活躍するのが、メラミンスポンジです。メラミンスポンジに水を染み込ませ、ベタベタをこすりとります。
ポイントとしては、あまり強くこすらないことです。家具の場合は、変色の心配がある場合は目立たない箇所でテストしてから使うとよいです。ベタベタをはがすと削りカスがでるので下に新聞紙などなにか敷いておくと掃除の手間が省けます。
範囲が狭ければ、消しゴムで削るだけでもポロポロはがれます。広範囲にシールをはがしたときなど、いまいち家具などの木製品がきれいでない場合があります。そういうときは、仕上げに家具用ワックスで拭いてツヤ出しをして、きれいに仕上げてしまいましょう。
木製家具や机に使えるシール剥がし剤2選
ここまでに紹介してきた木製品や木材に貼られたシールをはがすアイテムや方法を使ってもはがすことができない頑固なシールというのも実際にはあります。そんなときは、シールを専門的にはがすシール剥がしスプレーやシール剥がし液を使うとはがれやすくなります。
シール剥がし剤を使うときは、有機溶剤や化学物質が使われているので、臭いもきついので換気を十分に行い、手袋やマスクをして使うようにしましょう。(メガネもあるとなおよいです)使い方は、シールにシール剥がし剤を吹きかけるまたは塗ってヘラでこするだけです。液を吹きかけてから少し時間を置くとよりはがれやすくなります。
ここでは、木製の机や家具に使えるシール剥がし剤をピックアップします。
ヘンケルジャパン ロックタイト LOCTITE シールはがし
主成分:石油系炭化水素
ヘンケルジャパンのロックタイト シールはがしです。下地を傷めにくく、紙製シールにすばやく浸透しはがしやすくします。はがすときに使う専用ヘラも付属しています。用途として、机や家具にも使えるので、木製品にも対応しているシール剥がしになります。
ただし、高級家具のような高価な木製品や木材には使わないように注意書きがありますので、一般的な机や家具に使うようにしましょう。また、飲食用の食器類にも使えませんので、木製の食器には使えません。
広範囲に吹きかけることができるスプレータイプと範囲を絞ることができるハケ塗りタイプの2タイプがあります。念のため使うときは、目立たないところでテストしましょう。
コクヨ シールはがし 強力タイプ
成分:酢酸プチル・ミネラルスピリット・シクロヘキサン・LPG
コクヨのシールはがし 強力タイプです。下地として使えるものの中に木製家具があるので、木製品の家具類に使うことが可能です。しかし、念のために目立たないところで試し、異常がないか確かめるように注意書きがあります。
強力タイプなので、粘着力の強力な頑固なテープもはがれやすいのが特長で、あらゆるテープ類をはがすのに対応しています。強力なので下地への影響が気になるときは、スタンダードタイプもあるので、そちらを選択してもよいでしょう。
対応しているテープには、
- 値札・荷札
- シール
- 強力ステッカー
- 両面テープ
- ガムテープの残り跡
- セロハンテープ
- メンディングテープ
- クラフトテープ
- 布粘着テープ
- ビニールテープ
になります。
まとめ
木製品や木材のシールはがしには、
- ハンドクリーム
- お酢
- アルコール
の3アイテムが有効であることがわかりました。これらのアイテムでもはがれにくいときは、ドライヤーを併用するとさらにはがれやすくなります。
シールをはがしたあとの糊残りがある場合には、メラミンスポンジや消しゴムを使うときれいになります。さらに仕上げに家具用ワックスを使うときれいになります。
それでも頑固でしつこく剥がれないシールには、専用のシール剥がし剤を使うのが有効です。木製の机や家具に対応しており、木製品や木材へ使用しても問題ないでしょう。ただし、使うときは必ず目立たないところでテストをして問題ないことを確認して使いましょう。
ただし、高級家具には変色する場合もあるので、シール剥がし剤は使わないでください。食器類にも有機溶剤系が使われているので、安全の観点からも使わないようにしましょう。
まずは、3つのアイテムで木製品や木材のシールをはがしてみて、うまくはがれないようであれば、シール剥がし剤を使うようにしてみてください。