
明治が「きのこの山」と「たけのこの里」を1970年代に発売して以来、日本中を二分するチョコレート菓子の永遠のライバル論争が続いてきました。
子どもの頃、クラスで「きのこ派」「たけのこ派」に分かれて言い争った記憶がある方も多いのではないでしょうか?
実はこの人気論争、単なる好みの問題ではなく、調査データを年代別・性別に分解して見ると、驚くほど鮮明な傾向が浮かび上がってきます。
明治自身が実施した「国民総選挙」やアンケート調査、さらに購買データの分析結果を総合すると、全体では「たけのこの里」が優勢でありながら、50代を境に見事に逆転するという興味深いパターンが見えます。
本記事では、こうした調査結果や購買データをグラフ・表とともに整理し、年代別・性別の視点から「きのこの山とたけのこの里、結局どっちが人気なのか」を徹底的に解説します。
あなたがどの世代で、どちら派なのか、ぜひ自分の立ち位置と照らし合わせながら読み進めてみてくださいね!
きのこの山とたけのこの里どっちが人気?年代別グラフで解説

結論:年代別・性別で見るきのこ派とたけのこ派の人気比較
結論から言うと、全国調査の総合結果では「たけのこの里」が一貫して優勢です。
明治が実施した複数回の国民総選挙、および各種アンケート調査のいずれでも、たけのこの里がきのこの山を上回る結果となっています。
しかし、ここで注目すべきは「年代別の分布」です。下の表は、2019年に発表された1万人規模の調査結果を年代別に集計したものです。
| 年代 | きのこの山派 | たけのこの里派 | 優勢 |
|---|---|---|---|
| 10代 | 約38% | 約61% | たけのこ |
| 20代 | 約31% | 約69% | たけのこ |
| 30代 | 約27% | 約60%超 | たけのこ |
| 40代 | 約38% | 約62% | たけのこ |
| 50代 | 41.3% | 35.4% | きのこ(逆転) |
| 60代以上 | 41.0% | 14.7% | きのこ(約2.8倍) |
このデータが示す明確な傾向は、10代から40代まではたけのこの里が圧倒的多数派であり、50代できのこの山が初めて逆転、60代以上ではきのこの山派がたけのこの里派に対し約2.8倍の差をつけるという劇的な逆転現象です。
つまり「どっちが人気か」という問いに対する答えは、あなたの年齢によって大きく変わるのです。
若い世代がたけのこを、年配世代がきのこを好むという構造は、お菓子の味覚設計(甘さ・食感)と深く関わっていると考えられています。
年齢によって人気はどう変化する?

年代別のデータをさらに細かく追ってみると、非常に特徴的な推移が見えてきます。
ネット上で集めた購買データによると、「たけのこの里」は15歳から45歳頃までランキングの3位〜6位を安定して維持し続けますが、「きのこの山」は15歳で7位スタートしたのち、30歳頃には24位まで急落します。
しかし、その後中高年層にさしかかると再びランキングを上昇させ、47歳頃には11位まで盛り返すという、U字型の軌跡を描くのです。この動きは、「若い頃はたけのこ好きだったけれど、年齢とともにきのこに鞍替えする人が多い」ことを示唆しています。
なぜこのような年代による変化が起きるのでしょうか?
有力な理由として挙げられるのが「味覚の好みの変化」です。
たけのこの里はチョコレートの甘さが強く、クッキー生地のしっとりした食感が特徴で、子どもから若者層に好まれやすい設計になっています。
一方のきのこの山は、チョコレートがややビター(ほろ苦)で、きのこの柄の部分が軽めのクラッカー仕様となっており、大人の味覚に合いやすいとされています。
加齢とともに甘さ控えめ・苦みのある味を好むようになる傾向が、お菓子選びにも反映されているわけです。
男性と女性で人気に差はある?性別別の調査結果

年代だけでなく、性別によっても興味深い差が見られます。
1万人規模の調査では、「たけのこの里」を好きと答えた割合は女性が55.4%、男性が47.0%と、女性の方がやや高く支持していることが分かりました。
逆に男性は「どちらも好き」と答える割合がやや多く、こだわりを持たず両方を楽しむ傾向が見られます。
一方で、別の購買データ分析では「きのこの山」は男性ランキング15位、女性ランキング20位と、男性の方がやや強く支持する結果も報告されています。
つまり、性別による傾向を整理すると、女性はたけのこの里への支持が強い一方、男性はきのこの山への親和性がやや高いと言えそうです。
性別差は年代差ほど劇的ではありませんが、女性のたけのこ支持がやや強いという点は注目に値します。
国民が選ぶお菓子はどっち?きのこの山・たけのこの里を徹底調査

「国民が選ぶお菓子」という視点で、より客観的な売上・購買データから人気を検証してみましょう。
マーケティング会社が約7000万人の購買データを基に集計したチョコレートランキングでは、「たけのこの里」が総合6位、「きのこの山」は総合18位となり、購買の面でもたけのこの里が上位に位置しています。
この結果は、明治が2020年に実施した「国民大調査」(46都道府県でたけのこ愛が上回り、福島県のみきのこ愛が勝つ)の結果とも一致しています。
売上データを年代別に見ると、たけのこの里は20代〜40代の購入割合が高く、きのこの山は20代に加え40代〜50代からの支持が厚い傾向が確認できます。
さらに60代〜70代の購入割合で比較すると、両者ともカテゴリ平均には達しないものの、きのこの山の方が割合が高くなっています。
つまり、同じ明治の看板商品でありながら、それぞれ異なる年齢層から支持を集めるという「棲み分け」が成立しているのです。
これは単なる偶然ではなく、商品設計の差異が購買行動に直結していることを示しています。
総選挙・国民大調査で見る歴代の人気ランキング

きのこの山・たけのこの里総選挙の歴代結果と勝敗
明治は公式な人気調査として、これまでに計3回の「国民総選挙」と1回の「国民大調査」を実施してきました。
第1回は2001年に開催され、「たけのこの里」が勝利を収めました。
第2回は17年後の2018年に「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」として開催され、総選挙委員長に嵐の松本潤さんを迎えて約5ヶ月にわたる投票が行われました。
結果は、たけのこ党6,931,220票、きのこ党6,761,773票、どっちも党2,238,204票で、わずか16万9,447票差という僅差ながらたけのこの里が勝利しました。
そして第3回、2019年の「国民総選挙2019」では、新きのこ党6,021,986票、新たけのこ党4,565,799票となり、約145万票の大差でついに「きのこの山」が初勝利を飾りました。
2019年12月には両党が「ノーサイド協定」を締結し、38年余にわたる戦争に終止符が打たれたと発表されています。
2020年には形を変えて「国民大調査」が実施され、全国47都道府県のうち46県でたけのこ愛が上回り、福島県のみきのこ愛が勝つという結果でした。
| 開催年 | イベント名 | 勝者 | 得票差 |
|---|---|---|---|
| 2001 | きのこ・たけのこ総選挙 | たけのこの里 | — |
| 2018 | 国民総選挙2018 | たけのこの里 | 約16.9万票差 |
| 2019 | 国民総選挙2019 | きのこの山 | 約145万票差 |
| 2020 | 国民大調査 | たけのこ(46県) | 福島のみきのこ |
売上データと購買調査から見る本当の人気
アンケート調査の「好き嫌い」と、実際の「購入行動」は必ずしも一致しません。そこで、より客観的な指標として売上データと購買調査に注目してみましょう。
先述のマーケティング会社の購買ランキングでは、「たけのこの里」が総合6位、「きのこの山」が総合18位と、実際の売上面でもたけのこの里が優位に立っています。
さらに、マイナビの調査(2023年)でも同様にたけのこの里が総合6位、きのこの山が総合18位となり、複数のデータで一貫した結果が示されています。
興味深いのは、購買者属性の分析です。家計簿アプリのデータによると、「きのこの山」の主な購買者は女性の30代〜50代で購入金額の約55%を占めます。
一方「たけのこの里」は、2019年度から2021年度までは女性の30代〜40代と男性の40代が主な購買者でしたが、2022年度からは女性20代の購入も増加し、支持層が広がっていることが分かります。
最新の2025年データでも、たけのこの里は20代〜40代の購入割合が高く、きのこの山は20代に加え40代〜50代、さらに60代〜70代でも相対的に高い割合を維持しています。
つまり、売上でもたけのこ優位は揺るぎませんが、きのこの山は中高年層で確実に一定のシェアを確保し続けているのです。
まとめ

「きのこの山」と「たけのこの里」のどちらが人気なのか。本記事で見てきたデータを総括すると、以下の結論が導き出せます。
第一に、全体のアンケート調査でも売上データでも、総合的には「たけのこの里」が優勢です。
1万人規模の調査では51.8%がたけのこの里を支持し、きのこの山の29.0%に対し約1.8倍の差をつけています。
第二に、年代別に見ると明確な逆転現象が起き、50代で初めてきのこの山が逆転、60代以上では約2.8倍の差できのこが勝ちます。
第三に、性別では女性のたけのこ支持がやや強く、男性はきのこの山への親和性がやや高い傾向が見られます。
第四に、明治の公式な国民総選挙は3回開催され、たけのこ2勝・きのこ1勝で、最終的に2019年にノーサイド協定が結ばれました。
これらの事実から言えるのは、「どちらが人気か」は一律には決まらず、あなたの年齢や性別によって答えが変わるということです。
きのこの山が向いている人&たけのこの里が向いている人
データを踏まえると、それぞれのお菓子が向いている人は以下の通りです。
「きのこの山」が向いている人は、50代以上の中高年層、甘さ控えめでほろ苦い味を好む大人、軽いクラッカーのサクサクとした食感が好きな方、そして男性でビターな味付けを好む方です。
一方「たけのこの里」が向いている人は、10代から40代の若い世代、甘めのチョコレートとしっとりしたクッキー生地の組み合わせが好きな方、女性(特に30代で最も支持率が高い層)、そして家族でシェアして楽しむ機会の多い方です。
もちろん、これはあくまで統計的な傾向であり、個人の好みは自由です。「どちらも好き」と答えた人も15%以上おり、両方の魅力を楽しむのも立派な選択です。
明治も「どっち派は、変わる」というキャッチコピーを掲げており、年齢やライフステージで好きな方が変わるのは自然なこと。あなたの今の好みはデータと一致しているでしょうか。
ぜひ次にスーパーで買うとき、自分の世代の傾向と照らし合わせて選んでみてください。
