
フローリングに布団を直に敷いて寝ていたときに、翌朝起きて布団を上げてみると、体温で暖まった布団と冷たい床の温度差で結露してしまい、布団が濡れてしまっていました。
ひとり暮らしでワンルームの部屋だったので、ベッドを置くと狭くなってしまうので、部屋のスペースを確保するため、仕方なく布団を直にフローリングに敷いていました。
ある年にインフルエンザが蔓延する冬になり、見事にインフルエンザにかかってしまい、数時間寝たきりになってしまうという事態になってしまいました。
そのとき、ずーっと布団をフローリングの床に敷きっぱなしになってしまったんです。
ようやくインフルエンザが治って布団を上げてみると、敷布団の裏は、びしょ濡れになっていて、黒い斑点が付いていました。そう黒カビが生えてしまっていたんです。
フローリングの床のほうにも黒カビが付いてしまい、拭いてもとれなくなってしまっていました。
あなたも、フローリングの床に敷布団を直に敷かざるをえず、同じような経験をお持ちなのでないでしょうか?
どうにかして、布団の下の結露を防ぎたいものです。この記事では、布団をフローリングに敷くときの結露防止対策を解説していきます。
目次
結露防止対策2選
それでは、早速、結露防止対策について解説していきます。2つの結露防止対策があります。
断熱シートを敷く
フローリングの床と敷布団の間に断熱シートをかまします。
断熱シートを挟むことによって、冷たい床と暖かい布団の間を断熱することができるので、床の冷たさが布団に伝わらないし、布団の暖かさも床に伝わらないので、結果として結露しなくなるということです。
なので、フローリングの床の上に断熱シートを引き、その上に布団を敷くことで、結露を防ぐことができます。
銀マット(アルミシート)でOK

銀マット(アルミシート)は、断熱シートと同等の役割を果たすアイテムなので、銀マットと断熱シートは、同等だと考えてもらって大丈夫です。
銀マットは、よくキャンプで使用されるものですが、布団用の銀マット(断熱シート)も販売されていますので、それを使用するといいですね。
すのこマットを敷く
フローリングの床と敷布団の間にすのこマットをかまします。
すのこマットを挟むことで、フローリングの床と敷布団の間に隙間(空間)ができ、冷たい床と暖かい布団の間の通気が良くなって、湿気を逃がしてくれます。
また、折りたたみ式のすのこマットであれば、すのこマットを立てて、室内で布団を干すこともできますので、布団内の湿気を逃がすのに便利です。
結露防止対策をしても結露してしまうときは
ここまでに挙げた2つの結露防止対策をしても、結露してしまって、布団が濡れてしまうという強力な湿気が伴うケースもあります。
そのときは、2つの結露防止対策の両方を使ってみるという方法もあります。
フローリングに断熱シート(銀マット)を敷き、その上にすのこマットを置いて、その上に布団を敷きます。
これによって、フローリングの床の冷気を断熱して、フローリングの床と敷布団の間を通気して、湿気を逃がすダブルの効果を得ることができます。
それでもダメな場合は、敷布団に下に除湿シートをさらにかますと効果がさらにアップします。除湿シートに湿気を吸収させることで湿気を防止します。
100均で手に入るカビ防止アイテム

最近では、100円ショップでも高性能な湿気対策グッズが手に入ります。例えば、アルミタイプの断熱シート、珪藻土マット、吸湿シートなどです。
これらを上手に組み合わせることで、低コストでも効果的な防湿環境をつくることができます。
また、カビ防止スプレーや抗菌シートもおすすめです。布団の裏側にスプレーしておけば菌の繁殖を抑えられます。
さらに、重曹を小袋に入れたものを布団下に置くと、自然な消臭・除湿が期待できます。100均アイテムを賢く活用すれば、季節の変わり目や梅雨時期でも安心です。
フローリングの床に直敷きした布団の結露問題とは?

フローリングの上に直接布団を敷くと、寝ている間の体温と湿気が布団を通じて床に伝わります。
フローリングは断熱性が低く、冬は冷たくなっているため、暖かい空気と冷たい床の間で温度差が生じます。
この温度差によって、空気中の水蒸気が水滴へと変わり、いわゆる「結露」が発生します。
結露の怖いところは、見えにくい場所で発生することです。布団や敷きパッドをめくると、裏面や床にうっすら水滴がついていることがあります。
その状態が続くと、布団の中綿や木材が湿り、カビやダニの繁殖が一気に進みます。特に冬場は暖房を使うことで室内の温度差が大きくなるため、結露リスクが高まります。
この問題を防ぐには、まず「空気の通り道」を作ることが大切です。毎日布団を上げて乾燥させる、すのこや断熱シートを敷くなど、結露の発生を物理的に減らす工夫が基本となります。
フローリングと布団の結露の原因
フローリングでの結露は主に温度差と湿気が原因です。寝ている間、人は1晩に約コップ1杯分(200mlほど)の汗をかきます。
この水分が布団に吸収され、やがて床面に伝わることで、冷たいフローリングとの間で水滴が生まれます。
さらに、フローリングの素材によっても影響が変わります。例えば、ビニル床は湿気を通しにくく、結露が起こりやすい傾向があります。
一方、無垢材は多少吸湿性がありますが、それでも長時間濡れた状態が続けば黒カビが発生します。
また、部屋の換気不足も大きな要因です。冬は寒さを避けて窓を閉め切りがちですが、その結果、湿度がこもってしまい結露が増えます。
加湿器を使うときも、湿度60%を超えないよう注意が必要です。室温と湿度のバランスを整えることで結露の発生はかなり減らせます。
冬に注意すべき結露とカビの発生
冬場は外気温が下がりやすく、フローリング表面の温度が10℃以下になることもしばしばです。
この冷たさに、布団の中から伝わる37℃前後の体温が加わることで、大きな温度差が生まれ、結露が発生しやすい環境が整います。
このときに発生した結露を放置しておくと、カビが繁殖して布団の黒ずみや臭いの原因になります。
特に、敷布団の裏側や床との接触面は通気性が悪いため、気づきにくいのが問題です。
次の表は、結露が起こりやすい条件をまとめたものです。
| 条件 | 内容 | 結露リスク | 
|---|---|---|
| 室温が20℃以上 | 寝室が暖房で暖かい | 高い | 
| 床温が10℃以下 | 冷えたフローリング | 高い | 
| 湿度が60%以上 | 加湿器を使用 | 高い | 
| 換気が少ない | 密閉された部屋 | 高い | 
こうした環境では、一晩寝ただけで布団裏が濡れることもあります。朝起きたらすぐ布団を畳み、通気をよくするだけでもカビ防止に効果的です。
フローリングで布団を使う際の重要ポイント
フローリングに布団を敷くときは、3つのポイントを意識してください。
断熱すること – フローリングの冷たさを直接伝えないよう、断熱シートやすのこを敷く。
通気させること – 毎朝布団を上げ、床面を乾燥させる。湿気取りマットの使用も有効。
換気をすること – 部屋の空気を定期的に入れ替え、湿度を50%前後に保つ。
また、敷布団は年数が経つと吸湿性が落ちるため、3〜5年を目安に買い替えるのがおすすめです。この基本を守ることで、冬場でも快適にフローリング生活を送ることができます。
湿気対策を強化するためのその他の方法

断熱以外にも、日常習慣の見直しで湿気対策を強化できます。寝室を定期的に換気し、天気の良い日は布団を天日干しすることで、清潔で乾いた布団を保てます。
さらに、除湿機やサーキュレーターを活用すれば、夜間に発生した湿気を効率的に排出できます。
防湿材や除湿グッズの紹介
防湿材は布団の下や押し入れに敷いたり、部屋の隅に置いたりして使用します。代表的なものはシリカゲルや炭タイプの除湿剤です。
これらは湿度が高くなると吸湿し、乾燥すると再利用できる商品もあります。電気式除湿機との併用も効果的です。
特に冬場に暖房を使う寝室では湿気がこもりやすいので、タイマー機能付きの除湿器で寝ている間の湿度をコントロールすると快適です。
抗菌加工された寝具の必要性
抗菌・防カビ加工が施された布団やマットレスは、湿気がこもりやすい環境でも菌の繁殖を抑え、衛生的な状態を保ちます。
特に敷布団の裏面に通気性のあるメッシュ素材を採用したタイプは効果的です。
また、洗える布団カバーや速乾素材の寝具を選ぶことで、カビや臭いの発生を防げます。布団は定期的に洗濯・乾燥し、常に清潔に保つことが結露対策の基本でもあります。
まとめ
ここまで、フローリングの床に布団を直敷きしたときの結露防止対策について、解説してきました。布団に黒カビが生えた状態で、寝るのは健康面においてもあまり好ましくありません。
フローリングに布団を直敷きする場合は、結露とカビのリスクをしっかり理解しておくことが大切です。
断熱シート・防湿マット・除湿グッズなどを適切に使えば、湿気を防ぎ、布団を清潔に保つことができます。
特に冬場は、朝の換気と布団の上げ下ろしを習慣にすることで、簡単に環境が改善します。
コストをかけずにできる100均グッズの活用もおすすめです。今日からできる小さな工夫で、快適でカビのないフローリング生活を実現しましょう。
布団の湿気対策は、湿気の多い日本では、日常的な生活の課題の1つでもあります。しっかりと結露防止対策を行って、衛生的で快適な睡眠をとってくださいね^^
 
  
  
  
  



