商品ラベルや値札シールのほか、子供が遊んで貼ったシールを剥がしたいときってありますよね。長い間貼られていてシールは、粘着力も強くなかなか剥がれません。綺麗に剥がしたいものの、うまく剥がれずベタベタな跡が残ってしまいます。
だからといって、専用のシール剥がし剤を買わずに家にありもので済ませたい!そんな声にお応えして、今回は、シール剥がし剤の代わりに、家にあるものでシールを剥がす方法を紹介していきます。
目次
ドライヤーで温める
各家庭にドライヤーはたいていあるはずです。ドライヤーでシールを剥がす方法は、よく知られていて皆さんもご存知かもしれません。シールをくっつけている粘着剤が熱を加えることによって、粘着性が温度が上がることで低下していき、剥がれやすくなります。
液体を使わないので、水分が浸透しにくいシール剥がしにはドライヤーは効果を発揮します。
ただし、注意点としては、熱を加えていくので、熱に弱い材質のものには向いていません。例えば、プラスチックは、熱に弱いので、傷んでしまう恐れがあるので、ほかの方法でシールを剥がしましょう。また、ずっと温風を当て続けすぎると、粘着剤が溶けすぎてベタベタになることがあります。
シール剥がしの方法
1.あらかじめシールの角を軽くめくっておきます。
2.めくった箇所に当たるようドライヤーで温風を当てていきます。
3.粘着性が低下してきたらめくった角からゆっくりシールをはがします。
お湯でふやかす
水道水を温めて使えばよいので、どの家にもあるお手軽な方法です。ドライヤーのときと同様に熱を加えることで、粘着力を低下させることができるとともに、水分を含ませることでも粘着力を低下させることができます。
お湯の温度ですが、確かに熱湯のほうが効果的ですが、沸騰するほどあまりにも熱すぎるとシールが貼ってある素材のほうを傷めてしまう恐れがありますので、高くても70℃~80℃程度のお湯を使用します。また、熱湯だとやけどの恐れもあり、危険です。
車のステッカーはがしには、70℃~80℃程度のお湯が適していますが、普通のシール剥がしのときは、もっと温度が低いぬるま湯程度でも十分にシールを剥がすことができます。当然ですが、使用できるのは、水に濡らしてもよいシールが対象です。
シール剥がしの方法
1.シールをお湯に浸けます。
2.しっかりふやかします。
3.端からゆっくりはがします。
(お湯の温度が高いときはゴムのヘラのような道具を使うと安全です。)
食器用中性洗剤を使う
食器用の中性洗剤に含まれている界面活性剤は、シールへ水分を通常より浸透させる役割をしてくれます。これを利用して、中性洗剤を使えば、シールの粘着力が低下するので剥がれやすくなります。整髪剤のムースにも界面活性剤が含まれていて代用できます。
中性洗剤を使うシールの種類は、主に紙のシールに使うのに適しています。剥がれにくいときは、ヘラなどの道具と使ってそぎ落とすとよいです。あまり強くそぎ落とすと素材を傷つける恐れがあるので注意してください。紙のシールでも、撥水加工されているときは、中性洗剤は効きません。
用いるのに適した素材は、ガラス、陶器、プラスチック製のものです。注意点として、塗装加工されたものは変色する恐れがあるので使わないほうがよいです。
シール剥がしの方法
1.食器用中性洗剤をシールの部分に塗ります。
2.その上からラップでパックし10分~20分程度放置します。
3.中性洗剤が浸透するので、シールを剥がします。
4.シールを剥がしたら、水拭きをして洗剤を拭き取ります。
お酢を使う
お酢を使うことで、お酢に含まれている酸の力でシールの粘着力が弱まります。お酢が粘着剤まで浸透することで、酢に含まれる酸が粘着部を溶かしてくれます。お酢は液体なので、濡れても問題なく、酸性の酢をつけても大丈夫な素材(ガラスなど)に使います。
お酢が浸透しやすい紙のシールに使うのに適しています。酢はさらさらしているので、紙以外のシールだと浸透しにくく、剥がれにくい傾向があります。
シール剥がしの方法
1.剥がしたいシールにお酢をしっかりかけます。
2.その上からラップをして10分~20分ほど放置します。
3.お酢が浸透するので、ゆっくりシールを剥がします。
(お湯を使ってスポンジで剥がすとより剥がれやすくなります)
ハンドクリーム
ハンドクリームを使うことで、ハンドクリームに含まれる油分が、シールの粘着力を弱めてくれます。水っぽいハンドクリームのほうが、浸透しやすく剥がれやすいです。テレビ番組の「伊藤家の食卓」でも紹介されていた方法です。
ハンドクリームの油分が染みこみやすい紙のシールに適しています。
シール剥がしの方法
1.シールにクリームをたっぷり塗ります。
2.しばらく(10分程度)置きます。
3.ゆっくりシールを剥がします。
除光液を使う
除光液は、マニキュアを落とすときに使う液体です。マニキュアをしている人は、除光液が家にあるので、これをシール剥がしに使うことができます。マニキュアの除光液に含まれるアセトンという有機溶剤が樹脂を溶かす性質を持っているので、この性質を利用してシールを剥がすことができます。
注意点として、除光液はたくさん吸い込むと気分が悪くなることがあります。適量を使用し、換気をして使うようにしてください。また、油性の除光液はプラスチックを溶かしてしまいます。プラスチックに使用するのは、水性の除光液にしてください。
シール剥がしの方法
1.シールに除光液を適量かけます。
(カッターで切れ目を入れると浸透しやすいです)
2.その上からラップをして10分~20分ほど放置します。
3.シールをゆっくり剥がします。
※はがした素材は中性洗剤できれいに洗います。
ジッポオイル(ライターオイル)を使う
ジッポオイルや余ったライターのオイルを使うと、シールが剥がれやすくなります。タバコを吸う人なんかは、家にあるのではないでしょうか。オイルなので、火気厳禁で取り扱いには注意してください。素材がプラスチックや紙の場合、印刷のインクがシールとともに一緒に剥がれてしまうことがあるので、注意が必要です。
シール剥がしの方法
1.オイルをシールにかけます。
2.10秒ほど置きます。
3.シールをゆっくり剥がします。
消しゴムを使う
液体が使えない家具や壁には、消しゴムでこすってシールを削りとるのが有効です。消しゴムのカスとともにシールのベタベタがきれいに取れます。シールを剥がした後のネバネバした接着剤を取るのにも有効です。消しゴムをこすって色落ちする素材には使わないようにしましょう。
紙だけでなくビニールのシールにも適しています。シールを選ばず使える方法です。
シール剥がしの方法
1.シールを剥がします。
2.残ったシールの接着剤汚れを消しゴムでこすります。
3.消しゴムカスと一緒に接着剤汚れを取り除きます。
4.残った消しゴムカスをきれいに拭き取ります。
みかんやオレンジの皮を使う
みかんやオレンジなどの柑橘類の皮に含まれているD-リモネンという成分が、シールの接着剤を溶かす働きをします。みかんやオレンジのほか、レモンやグレープフルーツでもOKです。注意点として、プラスチック素材に使うと変色する場合があるので、やめておきましょう。シールの接着剤のベタベタを取るのにも有効です。
シール剥がしの方法
1.みかん(オレンジ)の皮の汁を、シールの上に塗ります。
(皮を2つ折りにしてこすりつけます)
2.その上からラップをして10分~20分ほど放置します。
3.シールをゆっくりと剥がします。
道具があると便利
シール剥がしをするときに、爪を使っったり素手でもできますが、道具があると便利で、簡単にキレイに剥がせます。カーボン製のヘラがあると素材を傷つけにくく役に立ちますが、家にあるもので代用したいのであればこちらの記事が役に立ちます。
まとめ
ここまで、紹介してきたように家にあるものでも、十分シールをきれいに剥がすことができます。1つの方法でうまくいかない場合は、ほかの方法も使ってみるとよいですね。ぜひ、ここで紹介した方法を試してみてください。
シールはがしの方法によっては、シールの材質や貼ってある素材に合う合わないがあるので、合う方法を選択して使ってみてください。
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