キリンの午後の紅茶 おいしい無糖はすっきりした味わいがおいしく、多くの人に愛飲されている紅茶飲料です。一方で、飲んでいて健康への影響はないのか?体に悪い効果はないのか?気になるところです。原材料や成分から午後の紅茶 おいしい無糖の危険性について考察してみたいと思います。
目次
原材料
キリン 午後の紅茶 おいしい無糖の原材料は紅茶(ダージリン20%)、香料、ビタミンCの3つのみとなっています。
原材料をみるとほぼ紅茶で構成されているので、午後の紅茶 おいしい無糖の効果や効能は、紅茶の効果・効能とほぼ同一とみなすことができます。香料やビタミンCは全体の割合からみれば、少量なのであまり影響はありませんが、あとで確認していきます。
体に悪いのか?その危険性は
午後の紅茶 おいしい無糖の紅茶成分から確認していきます。紅茶は、体に悪いというよりは、むしろ健康に良いと言われています。では、全く健康に悪影響がないのかというと、紅茶を飲み過ぎて多量摂取すると健康に悪影響を及ぼし、危険性が高まります。
1日コップに2~3杯の紅茶を飲み続けても通常は問題ありません。毎日、大量に飲み続けた場合の話になります。具体的な数値は、個人差もありますし示すことはできませんが、夏の暑いときや運動時などの水分補給に毎日ガブガブ飲まないほうがよいでしょう。
紅茶を飲み過ぎた場合に、健康に影響を及ぼす可能性のある成分は、「シュウ酸」「カフェイン」「タンニン」です。1つ1つ確認していきましょう。
シュウ酸
シュウ酸は尿路結石や腎結石の原因となります。シュウ酸は、ほうれん草やたけのこなどに含まれる「えぐみ」や「あく」の成分として知られています。ほとんどの植物には含まれる成分ですが、紅茶はその含有量が比較的多いと言われています。
シュウ酸は、体内に入ると腎臓でカルシウムと結合し結石になる性質があります。なので、尿路結石や腎結石となる可能性があります。特に尿路結石は、激痛を伴う発作が有名で、7人に1人が人生で一度は経験する病気だと言われています。尿路結石がひどくなると、腎不全のおそれもでてきます。
カフェイン
カフェインを多く取りすぎると、頭痛や腹痛を引き起こす可能性があります。カフェインは強い生理作用があり、脳や筋肉を刺激して興奮状態を起こさせます。覚醒作用や利尿作用も強く、強心剤としても使われる成分です。カフェインを摂り過ぎるとカフェイン中毒になることもあり、焦燥感、神経過敏、興奮、不眠、顔面紅潮、悪心、頻尿、頻脈などの症状があらわれることもあります。
午後の紅茶 おいしい無糖のカフェイン含有量は、100mlあたり11mgです。通常の紅茶が(5gの茶葉を360mlの熱湯を使って1分30秒から4分抽出した場合)100mlあたり約30mgなので、普通の紅茶よりもカフェイン含有量は、半分以下と少なめになっています。
このため、午後の紅茶 おいしい無糖は普通の紅茶よりはカフェインによる影響は低く、悪影響は受けにくいです。だからといって飲み過ぎると体に悪い症状を引き起こさないとは限りませんので、飲み過ぎるのはおすすめしません。
タンニン
タンニンは、お茶の渋み成分であり鉄と結合してタンニン鉄になる性質があります。その結果、鉄分の吸収が阻害され、貧血の危険性があります。このため、紅茶を飲み過ぎると気持ち悪くなるケースがあります。それは紅茶に含まれるタンニンの影響の可能性が高いです。
香料やビタミンCの影響は?
午後の紅茶 おいしい無糖は、紅茶以外に香料とビタミンCが添加されています。ビタミンCは、栄養として添加されていることもありますが、食品に使われるときは酸化防止剤として用いられています。午後の紅茶 おいしい無糖では、ビタミンCを酸化防止剤として使用していると推測できます。
酸化防止剤は、L-アスコルビン酸という添加物ではありますが、ビタミンCは栄養素であり、今のところ健康への影響は確認されていません。原料に遺伝子組換のジャガイモやトウモロコシを使用している場合があることが問題視されていますが、少量の使用なのですぐに人体への影響はないと考えられています。
香料は飲料に香りづけするために使われますが、どんな成分が使われているのかは公開されていません。なぜかというと、微量な成分を数十種類も調合してつくられているため、物質名をすべて表示するとかえってわかりにくくなるためです。食品や飲料で使われる香料は、天然香料か、食品に含まれている成分を使用しており、その使用量も10ppm以下と極めて微量であり、人体への影響はほとんどありません。
効果や効能は?
午後の紅茶 おいしい無糖を飲むことで得られる効果や効能についてみていきます。前述したとおり、ほぼ紅茶で構成されているので、紅茶の効果・効能と同一であるといえます。1つ1つ確認していきます。
脳卒中予防
食生活で塩分を多くとりがちになると、高血圧になりやすく、それに伴う病気のリスクが高まります。体内の新陳代謝に必要なミネラルを紅茶から摂取することができ、特にカリウムが豊富で、体内の塩分を排出しやすくしてくれるので、高血圧や脳卒中の予防にもつながります。他にも血糖値の上昇を抑制する作用や動脈硬化の抑制作用もあります。
ガン予防
紅茶の主成分であるポリフェノールは血管にガン細胞が接着するのを阻害する効果が期待されています。まだ研究中ではありますが、ガン細胞が別の血管に接着するのを著しく阻害することが動物実験でわかってきました。
抗菌作用
ボツリヌス菌への殺菌効果が確認されていて、一般的な食中毒の細菌に対しても殺菌効果があることが確認されています。食中毒の予防効果がありつつも、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌には影響を及ぼすことがなく、腸内環境にも優れた効果を発揮します。
また、インフルエンザのウイルスの活動や増殖を抑える働きがあることが確認されています。これは紅茶の中に含まれるテアフラビンの働きによるもので、A型、B型とウィルスの種類に関係なく作用し、しかも即効性があります。そのほかにも、動物実験でノロウイルスにも効果を発揮したという報告もあります。
紅茶カテキンやテラフラビンには歯垢を予防する効果があります。また、紅茶に含まれるタンニンにはフッ素が含まれているので、歯のエナメル質を強化することができます。それに加えて、抗菌・殺菌作用によって歯垢や菌から守ってくれるので虫歯対策にもなります。
口臭予防
紅茶カテキンには消臭効果もあるので、紅茶を飲むことによって口臭対策をすることもできます。キリンが行った実験において、紅茶を飲むことで、口臭の原因物質が減少したという結果が報告されています。
まとめ
紅茶には、ここで挙げた効果・効能以外にも、まだ未確定なものも含めて多様にあり、健康によい飲みものとして注目されています。ただし、薬ではありませんので、病気を治癒させるものではなく、あくまでもほかの食事とあわせて、バランスよく適量飲むことが大切です。健康を増進させるものではありますが、過度な期待は慎みましょう。
ダイエットに有効か?
午後の紅茶 おいしい無糖は糖分(炭水化物)や脂質が全く含まれていないので、糖分や脂質を摂取することによる太る心配がありません。さらに、紅茶に含まれてる成分はダイエットに有効といわれています。
紅茶に含まれているカフェインは脂肪の燃焼を促進する作用があり、紅茶カテキンには糖分分解酵素があります。このため、午後の紅茶 おいしい無糖もダイエットに適した飲みものといえます。さらに、紅茶には利尿作用があり、ミネラル(特にカリウムが豊富)によって体内の余分な水分や塩分を体外に排出してくれるため、むくみを解消し、減量に効果的です。実際、ラットを使った実験でそれが立証されています。
このことから、午後の紅茶 おいしい無糖を飲むことは、痩せることをサポートしてくれ、ダイエットに有効に働きます。
めざましになるのか?
午後の紅茶 おいしい無糖には、紅茶のカフェインが含まれているので、朝起きたときに眠気覚ましに飲むのに適しているのではないか?と考えがちです。しかし、紅茶にはリラックス効果があるため、めざましには、紅茶よりももっと適した飲みものがあります。
また、カフェインは覚醒作用があることが有名ですが、適度なカフェイン摂取は疲労回復やストレス軽減などの効果があり、逆に気分を落ち着かせてくれる効果があります。さらに、紅茶に含まれているテアニンは、カフェインの吸収を抑える働きをするので、覚醒作用が起こりにくいのです。このため、めざましに飲むよりも寝る前に飲むほうがリラックスできるので適しています。
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