

伊右衛門って難しい漢字だけど、正確には何て読むんだろう?
伊右衛門って漢字は難しい漢字が使われているので、本当のところ何て読むのかわからない人も多いかもしれません。
日頃から多くの商品に触れているスーパー店員のコチコチが読み方を含め伊右衛門の疑問にお答えします。
伊右衛門の読み方は「いえもん」と読みます。
漢字をそのまま読むと「いうえもん」となりますが、母音が重なり読みにくいので、次第に『右』の音が発音されなくなりました。
「え」の部分はもともとはワ行の「ゑ」という字であって、ゑは「うぇ」と発音します。
なので、「いうゑもん」→「いううぇもん」となり、読みにくいので「うう」を省略して、時とともに「ゑ」が「え」と発音されるようになり、「いぇもん」→「いえもん」となったのです。
目次
伊右衛門という言葉の意味

「伊右衛門(いえもん)」という名前には、実は深い由来があります。
もともとこの名は、京都・宇治で伝統あるお茶づくりを続けてきた老舗「福寿園(ふくじゅえん)」の創始者、「福井伊右衛門」という人物の名前に由来しています。
福寿園は、江戸時代後期の天保年間に宇治の地で創業し、日本茶文化の発展に大きく寄与したことで知られています。
その創業者の名前を冠した「伊右衛門」という言葉には、まさに茶づくりにかける志と、職人としての誇りが込められているのです。
現在、私たちがよく目にする「サントリー伊右衛門」は、この福寿園とサントリーが共同開発した緑茶ブランドです。
清涼飲料の分野に和のお茶文化を取り入れる試みとして誕生し、2004年の発売以来、ペットボトル緑茶の定番ブランドとして多くの人々に親しまれています。
ブランド名に「伊右衛門」という歴史ある名を選んだのは、ただ響きが日本的だからではありません。
それは、初代・福井伊右衛門が大切にした、茶づくりへの真摯さと信頼へのこだわりを現代に受け継ぐという意思表示でもあります。
この名前には、「伝統と革新の融合」というブランドの理念も込められています。
サントリーは最新の技術でお茶の味と香りを引き出しつつも、福寿園が守ってきた茶の精神を大切にする。
つまり、「伊右衛門」という名は、単なる商品名ではなく、日本茶文化への敬意と未来への希望を象徴する言葉なのです。
伊右衛門のにごりや沈殿物は何?

サントリー「伊右衛門」をグラスに注いだとき、底にうっすらと沈殿物が見えたり、全体に少しにごりがあることに気づいた方も多いのではないでしょうか。
これは決して劣化や不良ではなく、「伊右衛門」ならではの品質の証ともいえる特徴です。その正体は、製造過程で使われている“石臼挽き茶葉”にあります。
「石臼挽き茶葉」とは、抹茶を作るときと同じように茶葉を石臼で丁寧にすりつぶした粉末茶のことです。
通常のペットボトル緑茶は抽出液のみを使うことが多いですが、「伊右衛門」ではこの粉末も一緒にブレンドしています。
そのため、液体の中にきめ細かい抹茶の粒子が浮遊したり、時間とともに底に沈んだりするのです。
このにごりや沈殿物は、抹茶特有の豊かなうま味や甘みを生み出す重要な要素。日本茶本来の深い味わいを再現するために、あえて“にごり”を残す製法が採用されています。
見た目の濁りは、言い換えれば「お茶の旨味の結晶」なのです。
飲む前にペットボトルを軽く振ることで、沈んだ茶葉が再び全体に混ざり、抹茶のコクや香りをよりしっかり楽しめます。
まるで点てたての抹茶を味わうようなまろやかさを感じられるのは、この製法ならではの魅力です。
つまり、伊右衛門のにごりや沈殿物は「自然な素材の証」であり、「丁寧に挽かれた茶葉の贈り物」でもあるのです。
そもそも伊右衛門は何茶なのか?
あたりまえの話かもしれませんが、あえてここでは伊右衛門は何茶なのか?を改めて原材料を確認してみます。
サントリー伊右衛門は、原材料を見ると「緑茶」と表記されているとおり、国産茶葉を使った緑茶になります。
「福寿園」と共同で開発しているので、「福寿園」の所在地である宇治茶なのか?というと、実際には緑茶の茶葉の主要産地は、京都府のほか鹿児島県、宮崎県、静岡県になります。
さらにほかの県からも仕入れているので、伊右衛門は京都産の宇治茶ではなく、国産茶という分類になると言えるでしょう。
伊右衛門の淹れたてを飲むには
サントリーの伊右衛門は酵母の働きで、淹れたてに近い状態を維持するような工夫が施されていて、淹れたてのような色・味・香りを再現しています。
それでも、本当の淹れたてを飲みたいという人もいるでしょう。そんな人は伊右衛門の茶葉を買って、本当の淹れたてを飲むことができます。
簡単にいれたいという人には、 ティーバッグタイプもあります。
茶葉やティーバッグなら、自分の好みでオリジナルの湯温や濃さで伊右衛門を淹れることができ、楽しみの幅も広がります。
お湯を沸かしていれたての伊右衛門をぜひ堪能してみてください。
まとめ
ここまで、伊右衛門の疑問点について解説してきました。知っている人には当たり前の内容かもしれませんが、改めて整理してみました。
伊右衛門という名前やその歴史の深さからサントリーの伊右衛門に対する愛情や熱意を感じ取れたのではないでしょうか?
そして、伊右衛門のちょっと違った淹れたての飲み方についてもご紹介しました。
ペットボトルの伊右衛門も飲みやすくておいしいですが、淹れたての伊右衛門もまた違ったおいしさを提供してくれます。
この記事を通して、伊右衛門について改めて知識を深めるきっかけとなればうれしい限りです。

