シールはがしをするとき下地の素材がプラスチックだと、傷つけたり溶けたりする危険性があるので、注意する必要があります。プラスチックに貼られたシールをはがすには、プラスチックに使っても大丈夫なシールはがしを使わなければなりません。
この記事では、プラスチック用のシールはがしを3つ紹介します。そして、シールはがしを使わないシールをはがす方法も2つ解説します。これらのシールはがしやシールをはがす方法を使えば、プラスチック素材に貼られたシールでも比較的安全にはがすことができます。
目次
シールはがしプラスチック用3選
それでは、早速、プラスチック素材に適合したシールはがしを3つ紹介していきます。ここで紹介するシールはがしは、もちろんプラスチックに使用してもOKにはなっていますが、念のため目立たないところでテストをしてみる慎重さを持ちましょう。
プラスチックといってもいろいろな材質があり、材質によっては傷みやすいものもあるので、使っても大丈夫かテストして確認するようにしてください。
ニチバン テープはがし プラスチック用
最初に紹介するのは、ニチバン テープはがし プラスチック用です。私が確認したシールはがしの中では、唯一『プラスチック用』と明記されたプラスチックに特化したシールはがしです。なので、プラスチックに使っても大丈夫な成分が使われています。プラスチック専用で選ぶのであれば、ニチバン テープはがし プラスチック用を選択しましょう。
特徴としては、ムース状なので液だれしにくく、プラスチックに貼られたテープやシールをきれいに取り除けます。プラスチック用ですが、プラスチック以外の素材にも対応していて、タイルやガラスや金属などにも使えるので、汎用性も兼ね備えています。
成分:石油系炭化水素・IPA(イソプロピルアルコール)
超強力 ラベルはがし 雷神
次に紹介するのは、AZ 超強力 ラベルはがし 雷神です。雷神もプラスチックに対応したシールはがしになります。2つのタイプがあり、吹きかけるスプレータイプとハケで塗るハケ缶タイプがあります。プラスチックには対応していますが、冒頭で述べたように、念のため目立たない箇所でテストをするように注意書きがあります。
使い方は、はがしたいシールに向けて約10cmから約20cm距離をとってスプレーし、1分間から2分間時間をあけて液を浸透させたあと、ヘラなどを使ってめくり取ります。使用したあとはすぐにやわらかい布や紙で拭き取ります。プラスチック以外にもガラス、金属、レザー、ダンボールなどの下地にも使えます。
成分:石油系溶剤・植物性油(LPG)業務用
コクヨ シールはがし スタンダードタイプ
最後に紹介するのは、コクヨ シールはがし スタンダードタイプです。プラスチックにも、もちろん使えますがそのほかの素材にも対応した万能型のシール剥がしです。こちらも冒頭で述べたとおり、念のため目立たないところで試し、異常がないか確かめるように注意書きがあります。
使い方は、シールにスプレーしてから、しばらく放置して液を浸透させてから、ヘラが付属しているので、そのヘラではがします。
成分:ミネラルスピリット・LPG
プラスチックが下地のシールはがしの方法2選
プラスチックに貼られたシールを比較的安全にはがす方法を2つ紹介します。
食器用中性洗剤を使う
食器用の中性洗剤に含まれる界面活性剤は、貼られたシールやテープに水分を浸透しやすくするはたらきがあります。この性質を利用して、食器用の中性洗剤をシールに浸透させることでシールの粘着力を低下させて剥がしやすくできます。
食器用の中性洗剤であれば、プラスチックの下地に接触してもほぼ問題ありません。ただし、食器用の中性洗剤の中にはオレンジオイルを使っている商品もあります。実はその中に柑橘類に含まれるリモネンが使われているとプラスチックを溶かす可能性があるので注意が必要です。
中性洗剤を使ったシールをはがす方法は、まず食器用の中性洗剤をシールをはがす部分に塗ります。それから、シールの上にラップでパックして、約10分くらい時間を置きます。すると、食器用中性洗剤がシールに浸透するので、きれいにシールが剥がれます。シールをはがしたら、水を使って洗剤をやわらかい布や紙でふきとります。
ハンドクリームを使う
ハンドクリームもシールはがしに有効です。ハンドクリームにの中の油分が、シールの粘着力を弱めるので、シールをはがしやすくできます。ハンドクリームもプラスチックの下地を傷めにくいアイテムなので、プラスチックに貼られたシールをはがす方法の1つです。
ハンドクリームを使ったシールをはがす方法は、ハンドクリームをシールの表面に塗り、約10分程度時間を置きます。時間が経過したらプラスチックのヘラなどを使って、プラスチックの下地を傷つけないように注意しながらシールを剥がします。最後にやわらかい布や紙などできれいにふきとりましょう。
まとめ
プラスチック用のシールはがしについて解説してきました。シールをしっかりはがすには、専用のシール剥がしを使うのが最も効果的です。今回、プラスチックに対応した3種のシール剥がしを紹介しました。プラスチック素材に貼られたシールやテープを専門的にはがすのであれば、『ニチバン テープはがし プラスチック用』が1番おすすめです。
においもきついし専用のシール剥がしは使いたくないという人もいると思います。そんな人のために、プラスチック素材に適したシールはがしの方法も2つ解説しました。シールはがしを買いたくないという人は試してみてください。シール剥がしほど威力はありませんが効果的な方法です。
プラスチックは、溶けたり傷んだりするナイーブな素材なので、シールやテープをはがす際は、慎重に対応する必要があります。この記事で紹介した方法を駆使して、プラスチックを傷めないようにシールやテープをはがしてみてくださいね。